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2008'06.16 (Mon)

ノミの予防

ノミは、これからの季節、梅雨前後から活動が活発になります。
散歩に行く犬や外へ出かける猫以外にも、人間に付着したノミが室内に持ち込まれる可能性もあるため、これからの時期、定期的なノミの予防をお勧めします。

ノミの一生
ノミは、卵→幼虫→サナギ→成虫へと成長し、成虫は通常2週間から2ヶ月程度、さらに好条件では1年近く生きることができます。
ノミの成虫は、動物の体表に付着すると吸血を始め、体表上で数百個の卵を産みます。
産卵は、2~3週間繰り返されます。
卵はすぐに体表から落下し、カーペットや毛布、寝床で孵化すると、幼虫→さなぎ→成虫へと成長し、再び動物へ寄生します。
このように、ノミは、驚異的なスピードで増殖していきます。
たとえば、産卵直前の雌ノミが10匹いるとすると、30日後にはノミの成虫が約2000匹に増殖し、同時に9万個以上の卵と十数万匹の幼虫を産み出すそうです。
また、乾燥にも強いサナギの状態では、半年以上越すこともできます。

ノミ寄生のサイン
以下のようなサインは、ノミが寄生しているのかもしれません。
早めに病院に相談しましょう。
・毛をかき分けると、赤黒い砂粒のようなものがたくさんついている
・体をしきりにかきむしる・咬む
・皮膚に湿疹ができている

ノミの被害
ノミは、吸血による痒みだけでなく、いろいろな病気の原因ともなります。
①ノミ刺症
ノミが吸血することで、激しい痒みが生じ、ストレスにもなります。
特に小さい子犬や子猫で大量寄生した場合、貧血を起こす可能性もあります。
②ノミアレルギー性皮膚炎
ノミの唾液成分に対するアレルギー応答による皮膚炎です。
激しい痒みや脱毛などの症状を示します。
症状の程度とノミの寄生個体数との間には必ずしも相関性はなく、ごく少数の寄生だけでも激しい症状を示します。
3~6歳以降の発症が多く、わずかなノミ寄生であっても発症するため、ノミの予防が重要となります。
③ノミが媒介する感染症
瓜実条虫
瓜実条虫は、ノミの体内で成長し、犬や猫がグルーミングなどでノミを摂取することで感染し、小腸に寄生します。
猫ひっかき病
Bartonella henselaeという菌に感染した猫に、ひっかかれたり咬まれたりすることで、人に感染にします。
猫ではほとんど臨床症状はないのですが、人では、リンパ節の腫れや頭痛、食欲不振などさまざまな症状が現れます。
猫同士のけんかによる咬傷からの感染のほか、感染猫の血液を吸血したノミが、他の猫に吸血することでも感染します。
猫ヘモバルトネラ症
猫の赤血球表面に寄生する病原体で、貧血、発熱、元気消失を示します。
母子感染や咬傷による感染のほか、ノミやマダニによっても感染する可能性があるといわれています。
④人間へのノミ被害
飼っている動物だけでなく、人にも吸血し、痒みや皮膚炎を起こします。


駆除・予防
ノミは驚異的な繁殖力をもち、知らない間にみるみる増えています。
成虫のノミを5匹発見した場合、その周囲の環境には95匹の卵や幼虫、サナギが潜んでいるといわれています。つまり、発見できるノミは、氷山の一角なのです。
したがって、動物に寄生している目に見えるノミだけをノミ取りシャンプーで駆除しても、根絶は困難です。
さらに、ノミアレルギーの動物では、たとえわずかのノミの寄生でも発症のきっかけとなってしまいます。
動物に寄生しているノミの駆除だけでなく、新たなノミの付着も阻止し、さらには卵や幼虫、サナギが潜んでいる周囲の環境も改める必要があります。

動物に投与する駆除剤(予防薬)には、年齢、状態によって種類がありますので、動物病院にお尋ねください。
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13:24  |  季節の病気  |  EDIT  |  Top↑

2008'04.08 (Tue)

犬の甲状腺機能低下症

犬の甲状腺機能低下症は、中~高齢犬でよく見られる内分泌疾患のひとつです。
甲状腺から分泌されるホルモンが、正常より不足することで発症します。
甲状腺ホルモンは、エネルギーを産生する、体温を上げる、細胞を分化増殖させるなど、ほとんどの臓器・細胞に働いており、体にとって欠くことのできないホルモンです。
臨床的に、甲状腺の機能が75%失われた状態で発現するといわれています。
甲状腺ホルモンが低下すると、ほとんどの細胞や臓器の代謝機能が障害されるため、さまざまな症状が現れます。
犬の甲状腺機能低下症のほとんどは、甲状腺自体の疾患が原因のホルモン分泌不足といわれています。
また、一部遺伝性も示唆されており、好発犬種としてゴールデン・レトリーバーやグレートデン、ドーベルマン、オールド・イングリッシュ・シープドッグ、アイリッシュ・セッターなどがあげられます。

症状
4~10歳の中年に多く、特に中型犬、大型犬に多く発生します。
比較的、春に近づくこれからの時期、季節の変わり目などに多いようです。
主訴は、はっきりしないものが多く、細胞代謝が不活発になることに起因して、さまざまな角度から症状が現れます。
最近鈍くなった、寝てばかりいる、無気力だ、運動をしたがらない、肥満になってきた、悲しげで心配そうな顔つきをしている、などの全身兆候がみられます。
また、被毛が普段よりもよく抜ける、左右対称的に毛が薄くなった、鼻スジやしっぽの毛がなくなってきた、皮膚が黒っぽくなっている、など、皮膚の症状として現れることもあります。
そのほか、繁殖障害や神経骨格筋の異常等さまざまです。

診断
一般的な血液検査では、高コレステロール血症や非再生性の貧血が認められることがあります。
確定診断は、血液中の甲状腺ホルモンを測定して行います。

併発疾患
甲状腺が正常な場合でも、甲状腺ホルモンの基礎値が低下することがあります。
これは、からだが病気の期間に、細胞の代謝機能を低下させるための生理的な適応反応として起こり、ある種の薬剤の服用や、重度や慢性の疾患がある場合にみられます。
この場合の治療は、甲状腺機能低下症の治療ではなく、基礎疾患に対しての治療を行い、その疾患が解決すれば甲状腺ホルモンは正常に戻ります。
17:30  |  季節の病気  |  EDIT  |  Top↑

2008'01.17 (Thu)

高齢の雌に多い疾患~子宮蓄膿症

子宮蓄膿症は、子宮内膜の変化と細菌感染によって子宮腔内に膿汁がたまる疾患です。性成熟した雌であれば、罹患する可能性はどの年齢にもありますが、5歳以上の特に高齢に多く見られます。また、出産経験のない高齢犬や、出産してから何年も経つ高齢犬に発生しやすくなります。

原因~子宮内膜の変化
子宮蓄膿症は、発情に伴って分泌されるホルモン、特にプロゲステロン(黄体ホルモン)の関与が大きいとされています。
プロゲステロンは、通常、子宮内膜腺の成長と分泌活動を刺激し、受精卵の着床・妊娠維持に向けて子宮内の環境を整えます。通常発情後2ヶ月の間で徐々に消失しますが、妊娠していない場合はさらに消失速度は緩やかで、長期間分泌されることもあり、子宮内膜に作用し続けます。
プロゲステロンは、子宮内膜の増殖を起こすため、発情が繰り返されることで肥厚が進み、嚢胞性子宮内膜過形成が起こります。この状態の子宮は、細菌感染への防御能が弱く、子宮内での細菌増殖・膿汁貯留へと発展します。
~細菌の子宮への侵入
外界と子宮をむすぶ膣には、健康でも常に細菌は存在しますが、通常、子宮内に細菌を侵入させない機能があります。しかし、発情期になると、子宮の入り口がゆるみ、子宮内への細菌侵入が起こりやすい状態となります。
したがって、発情後に子宮蓄膿症の罹患率が高くなります。

症状
発情が終わってから、2~3ヶ月以内に現れることが多いです。
徐々に進行すると、発情周期に見られる陰部からの出血以外の分泌物や、嘔吐、元気・食欲の低下、水を異常によく飲む、尿の量が多いなどの症状が見られます。
子宮蓄膿症は、進行すると全身状態が極めて悪く、敗血症や腹膜炎などを併発することもあり、大変危険な状態になります。

予防
子宮蓄膿症の場合、外科的に子宮と卵巣を摘出する事が根本的な治療になります。
しかし、子宮蓄膿症による全身状態の著しい悪化、高齢であることによる体力の低下から、外科手術・麻酔に対するリスクも高く、術後も、子宮内の細菌が産生した毒素によるエンドトキシンショックなどの危険性もあります。
したがって、繁殖の予定がないのであれば、体力のある、健康な若い時期での避妊手術が根本的予防となります。
09:42  |  季節の病気  |  EDIT  |  Top↑

2007'10.13 (Sat)

老齢の猫によく見られるホルモンの病気

甲状腺機能亢進症は、甲状腺から出るホルモンが出すぎてしまうことで引き起こされます。
犬よりも猫、特に老猫に多く見られる内分泌疾患のひとつです。

甲状腺は、気管の左右両側に存在し、甲状腺ホルモンを分泌しています。
甲状腺ホルモンは、細胞の代謝率を上昇させて、からだの新陳代謝を促します。
このホルモンが作用する臓器は、非常にたくさんあり、全身(脳、心臓、消化管、骨、筋肉、皮膚、その他)の組織に作用して、身体活動の調節のみならず、精神活動にも作用します。また、発育や成長にも欠かすことのできないものです。

病因
甲状腺機能亢進症では、甲状腺が何らかの原因で大きくなることで、甲状腺ホルモンが正常より多く分泌されてしまう疾患です。
発病には、餌や環境の要因、ある種の腫瘍遺伝子の関与などが考えられていますが、明らかになっていません。
発症は、8歳以上の中年から老年、特に13歳前後で多いようです。
性差や好発品種は特にありません。

臨床症状
全身の代謝が亢進するため、必要カロリー量も増え、食欲の亢進と体重の減少がよく見られます。
そのほか、水をよく飲みおしっこもたくさんする、吐く、下痢をする、落ち着きがない、怒りっぽくなった、など症状はさまざまです。
健康な猫では、一般身体検査で甲状腺に触れることはないのですが、本症の猫80~90%では、片方あるいは両方の大きくなった甲状腺を確認することができます。
心臓をはじめさまざまな臓器に負担を与えるため、頻脈や心臓の雑音が認められることもあり、突然死の可能性もあります。

ホルモン検査
一般的な血液検査で、甲状腺機能亢進症が疑われた場合、次に、血液中の甲状腺ホルモンの濃度を測定し、診断します。

治療
薬を飲ませる内科療法と、原因となる甲状腺自体を外科的に摘出するという方法があります。
19:02  |  季節の病気  |  EDIT  |  Top↑

2007'05.11 (Fri)

春の病気 その2 ~犬のフィラリア症~

フィラリア症は、感染しやすく犬にとって非常に重要な病気です。
しかし、予防法が確立されているので、飼い主さんが予防してあげることで、確実に防ぐことのできる病気です。

フィラリア症とは
毎年、この時期になると、狂犬病の集合注射が行われますが、もう一つ、フィラリア症の予防も始まります。
フィラリアとは、犬糸状虫ともよばれ、心臓に住みつき、大人になると約17~28㎝にもなる、そうめんのような寄生虫です。
感染犬の血を吸った蚊が、他の犬を刺すことで感染します。

フィラリアの成長
蚊が、フィラリアに感染している犬を吸血すると、血液中にいるフィラリアの子供(ミクロフィラリア)が一緒に蚊の体内へと入っていきます。
その後、ミクロフィラリアは、蚊の体内で感染能力のある幼虫に成長します。
そして、再度蚊が他の犬に吸血するときに、蚊の刺し傷から犬の体内へともぐりこんでいきます。
侵入して約2ヶ月は、皮膚の下で成長を続けながら2回脱皮し、3~4ヶ月後には、血管へと侵入します。
感染後5~6ヶ月で肺動脈(心臓から肺に血液を送る血管)に到達して成虫となります。
犬に侵入してから約7ヶ月後、心臓の右心室や、肺動脈に住み着いた成虫は、0.3mmほどの子虫(ミクロフィラリア)を産み、子虫は血流に乗って全身を巡ります。
大人になったフィラリアは、何もしなければ長くて8年間心臓や肺動脈に住み続けます。

症状
成虫の寄生数や寄生期間によって、症状は様々ですが、運動したがらない、咳をする、痩せてきた、お腹が妙に膨らんでいる、息苦しそう、おしっこが赤いなどの症状が現れます。
さらに、肺動脈や心臓の右心室にいた成虫が、右心房や後大静脈のほうへ移動してしまうと、右心室と右心房の間にある弁が完全に閉まらなくなり、重篤な急性症状を呈します。こうなると速やかに虫体の摘出手術が必要となります。
多数寄生するほど症状は重篤ですが、小型犬では心臓自体が小さいため、たとえ一匹の寄生でも重篤な症状になり、死に至る可能性もあります。

予防
フィラリア症は蚊によって感染するため、予防は、蚊の吸血時期に合わせて行われます。
現在の予防薬は、成虫になる前のミクロフィラリアを殺す駆虫薬ですので、蚊が吸血し始める(感染開始)1ヶ月後から、蚊が吸血しなくなる(感染終了)1ヵ月後まで必要となります。
蚊は、まだ肌寒い時期にも見かけることがありますが、蚊が吸血し始めるのは、ある一定の暖かい気温が連続してからと言われています。
また、蚊の体内で感染能力のある子虫に成長するにも、ある程度の温度と期間が必要であるといわれています。
したがって、この予防期間は地域によって異なります。
つまり、冬でも暖かい沖縄ではほぼ一年中必要ですが、石川県では、だいたい5月から11月、12月までの予防が必要です。
確実に予防するためにも、予防薬は、必ず1ヶ月に1回、途中でやめずに最後の月まで連続して飲ませるようにしましょう。


また、毎年最初に予防薬をお渡しする前に、フィラリア感染の有無を血液検査で確認してから、その年の予防薬をお出ししています。
予防薬にもいくつか種類があります。分からないことがありましたら、当院スタッフに気軽にご相談ください。
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