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2008'01.17 (Thu)

高齢の雌に多い疾患~子宮蓄膿症

子宮蓄膿症は、子宮内膜の変化と細菌感染によって子宮腔内に膿汁がたまる疾患です。性成熟した雌であれば、罹患する可能性はどの年齢にもありますが、5歳以上の特に高齢に多く見られます。また、出産経験のない高齢犬や、出産してから何年も経つ高齢犬に発生しやすくなります。

原因~子宮内膜の変化
子宮蓄膿症は、発情に伴って分泌されるホルモン、特にプロゲステロン(黄体ホルモン)の関与が大きいとされています。
プロゲステロンは、通常、子宮内膜腺の成長と分泌活動を刺激し、受精卵の着床・妊娠維持に向けて子宮内の環境を整えます。通常発情後2ヶ月の間で徐々に消失しますが、妊娠していない場合はさらに消失速度は緩やかで、長期間分泌されることもあり、子宮内膜に作用し続けます。
プロゲステロンは、子宮内膜の増殖を起こすため、発情が繰り返されることで肥厚が進み、嚢胞性子宮内膜過形成が起こります。この状態の子宮は、細菌感染への防御能が弱く、子宮内での細菌増殖・膿汁貯留へと発展します。
~細菌の子宮への侵入
外界と子宮をむすぶ膣には、健康でも常に細菌は存在しますが、通常、子宮内に細菌を侵入させない機能があります。しかし、発情期になると、子宮の入り口がゆるみ、子宮内への細菌侵入が起こりやすい状態となります。
したがって、発情後に子宮蓄膿症の罹患率が高くなります。

症状
発情が終わってから、2~3ヶ月以内に現れることが多いです。
徐々に進行すると、発情周期に見られる陰部からの出血以外の分泌物や、嘔吐、元気・食欲の低下、水を異常によく飲む、尿の量が多いなどの症状が見られます。
子宮蓄膿症は、進行すると全身状態が極めて悪く、敗血症や腹膜炎などを併発することもあり、大変危険な状態になります。

予防
子宮蓄膿症の場合、外科的に子宮と卵巣を摘出する事が根本的な治療になります。
しかし、子宮蓄膿症による全身状態の著しい悪化、高齢であることによる体力の低下から、外科手術・麻酔に対するリスクも高く、術後も、子宮内の細菌が産生した毒素によるエンドトキシンショックなどの危険性もあります。
したがって、繁殖の予定がないのであれば、体力のある、健康な若い時期での避妊手術が根本的予防となります。
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