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2007'05.11 (Fri)

春の病気 その2 ~犬のフィラリア症~

フィラリア症は、感染しやすく犬にとって非常に重要な病気です。
しかし、予防法が確立されているので、飼い主さんが予防してあげることで、確実に防ぐことのできる病気です。

フィラリア症とは
毎年、この時期になると、狂犬病の集合注射が行われますが、もう一つ、フィラリア症の予防も始まります。
フィラリアとは、犬糸状虫ともよばれ、心臓に住みつき、大人になると約17~28㎝にもなる、そうめんのような寄生虫です。
感染犬の血を吸った蚊が、他の犬を刺すことで感染します。

フィラリアの成長
蚊が、フィラリアに感染している犬を吸血すると、血液中にいるフィラリアの子供(ミクロフィラリア)が一緒に蚊の体内へと入っていきます。
その後、ミクロフィラリアは、蚊の体内で感染能力のある幼虫に成長します。
そして、再度蚊が他の犬に吸血するときに、蚊の刺し傷から犬の体内へともぐりこんでいきます。
侵入して約2ヶ月は、皮膚の下で成長を続けながら2回脱皮し、3~4ヶ月後には、血管へと侵入します。
感染後5~6ヶ月で肺動脈(心臓から肺に血液を送る血管)に到達して成虫となります。
犬に侵入してから約7ヶ月後、心臓の右心室や、肺動脈に住み着いた成虫は、0.3mmほどの子虫(ミクロフィラリア)を産み、子虫は血流に乗って全身を巡ります。
大人になったフィラリアは、何もしなければ長くて8年間心臓や肺動脈に住み続けます。

症状
成虫の寄生数や寄生期間によって、症状は様々ですが、運動したがらない、咳をする、痩せてきた、お腹が妙に膨らんでいる、息苦しそう、おしっこが赤いなどの症状が現れます。
さらに、肺動脈や心臓の右心室にいた成虫が、右心房や後大静脈のほうへ移動してしまうと、右心室と右心房の間にある弁が完全に閉まらなくなり、重篤な急性症状を呈します。こうなると速やかに虫体の摘出手術が必要となります。
多数寄生するほど症状は重篤ですが、小型犬では心臓自体が小さいため、たとえ一匹の寄生でも重篤な症状になり、死に至る可能性もあります。

予防
フィラリア症は蚊によって感染するため、予防は、蚊の吸血時期に合わせて行われます。
現在の予防薬は、成虫になる前のミクロフィラリアを殺す駆虫薬ですので、蚊が吸血し始める(感染開始)1ヶ月後から、蚊が吸血しなくなる(感染終了)1ヵ月後まで必要となります。
蚊は、まだ肌寒い時期にも見かけることがありますが、蚊が吸血し始めるのは、ある一定の暖かい気温が連続してからと言われています。
また、蚊の体内で感染能力のある子虫に成長するにも、ある程度の温度と期間が必要であるといわれています。
したがって、この予防期間は地域によって異なります。
つまり、冬でも暖かい沖縄ではほぼ一年中必要ですが、石川県では、だいたい5月から11月、12月までの予防が必要です。
確実に予防するためにも、予防薬は、必ず1ヶ月に1回、途中でやめずに最後の月まで連続して飲ませるようにしましょう。


また、毎年最初に予防薬をお渡しする前に、フィラリア感染の有無を血液検査で確認してから、その年の予防薬をお出ししています。
予防薬にもいくつか種類があります。分からないことがありましたら、当院スタッフに気軽にご相談ください。
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